飲食店の LINE 呼び出し|2 つの仕組みと、他の通知との比べ方

飲食店の順番待ちを LINE で呼び出す方法は、お店の LINE公式アカウントから送るか、LINEミニアプリから送るかの 2 つです。友だち追加が要るか、月に何通まで無料かが違います。
この記事は、順番待ちの呼び出しを LINE にしたい飲食店の店主・店長に向けて、2 つの仕組みの違いを LINEヤフーの公式の情報で整理しました。メール・SMS などほかの呼び出し方法との比べ方と、そのまま使える呼び出しの文面・掲示の見本も紹介します。
LINE で呼び出すと何が変わるか
紙の整理券や口頭での呼び出しでは、お客様は呼ばれるまで店の前を離れられません。LINE で順番を知らせると、お客様は近くの店を見たり車で待ったりでき、店の前の行列も短くなります。
LINE は国内の月間利用者数が 1 億を超えるアプリで(LINEヤフー株式会社「LINE、国内月間利用者数が 1 億ユーザーを突破」)、新しいアプリを入れてもらわずに通知を届けられるのが強みです。
店の前に並ぶ行列そのものへの対策は、飲食店の行列・順番待ち対策の完全ガイドにまとめています。
LINE で呼び出す 2 つの仕組み
LINE での呼び出しは、どのアカウントから通知が届くかで 2 つに分かれます。

お店の LINE公式アカウントから送る
お客様に受付のときにお店の LINE公式アカウントを友だち追加してもらい、順番が近づいたらそのトークに通知を送ります。友だちになったお客様には、あとからお店のお知らせも送れます。
費用は、送った通数で決まります。LINE公式アカウントの通数は「メッセージを送った回数 × 送った友だちの数」で数え、月 200 通までは無料のコミュニケーションプラン、5,000 通までは月額 5,000 円(税別)のライトプラン、30,000 通までは月額 15,000 円(税別)のスタンダードプランです(LINEヤフー株式会社「LINE公式アカウント 料金プラン」)。
呼び出しに使う通数は、次のように見積もれます。
- 1 日 40 組 × 1 組に 2 通(「まもなく」と「順番です」)× 月 30 日 = 月 2,400 通
- 無料の 200 通を超えるので、ライトプラン(月 5,000 通まで)が目安になります
お知らせの配信にも同じ通数を使うので、呼び出しと合わせて見積もります。
LINEミニアプリから送る
LINEミニアプリは、LINE の中で動くアプリです。お客様は整理券の QR コードを LINE で読み取るだけで受付でき、順番の通知は「LINEミニアプリ お知らせ」というトークに届きます。友だち追加をしなくても、無料で通知を送れます(LINEヤフー株式会社「LINEミニアプリ」)。
この通知(サービスメッセージ)には決まりがあります(LINEヤフー株式会社「サービスメッセージを送信する」)。
- 送れるのは、お客様の操作(受付など)への確認・応答だけ。クーポンや新商品などの広告は送れません
- 1 回の操作につき、送れるのは 5 回まで
- 使えるのは、LINEヤフーの審査を通った認証済みのミニアプリだけ
順番の通知だけなら、5 回あれば「受付しました」「まもなく」「順番です」と再呼び出しまで足ります。
自分で用意するか、順番待ちシステムを使うか
どちらの仕組みも、受付の番号とお客様の LINE を結びつける仕組みが要ります。自分で作るとミニアプリの開発と審査が必要になるため、多くのお店は LINE の通知に対応した順番待ちシステムを使います。
システムを選ぶときは、LINE の通知がどちらの仕組みで届くかと、どのプランに入るか、別料金がかかるかを確かめます。順番待ちシステムの比べ方は、順番待ちシステムの比較で詳しく紹介しています。
呼び出し方法の比べ方
順番待ちシステムの多くは、LINE のほかにも呼び出し方法を用意しています。受付のときにお客様がすること、通知が届く場所、お店の費用で比べると、選びやすくなります。

- LINE:多くのお客様がふだん使っているアプリに届くので、気づいてもらいやすい方法です
- メール・プッシュ通知:LINE を使わないお客様の受け皿になります。プッシュ通知は端末によって届かないことがあるので、使うシステムの対応端末を確かめます
- SMS・電話:電話番号だけで届きます。SMS や電話での通知は 1 通数円〜10 円程度かかると紹介されています(LINEヤフー株式会社「順番待ちシステムとは」)
- 店頭の声・モニター:受付で何もしてもらわずに済みます。店の近くで待つお客様向けです
LINE を中心にして、メールか店頭のモニターを組み合わせると、どのお客様にも順番を届けられます。
LINE で呼び出すときの 3 つの注意
1. 友だち追加をためらうお客様がいる
LINE公式アカウントで呼ぶ場合、「あとでお知らせが届くのは困る」と友だち追加をためらうお客様もいます。受付で「順番のお知らせのためです。あとから解除できます」と一言添えます。友だち追加をしたくないお客様には、メールや店頭での呼び出しを選んでもらいます。
2. LINE を使わないお客様がいる
LINE のアカウントを持っていないお客様や、海外からのお客様もいます。LINE だけにすると、そのお客様は呼び出しに気づけません。受付の画面や掲示で、LINE 以外の受け取り方も示しておきます。
3. 通知に気づかないお客様がいる
LINE で送っても、マナーモードや移動中で気づかないことがあります。「まもなく」の通知を何組前に送るか、呼んでから何分待つか、何回まで呼び直すかを決めておきます。
LINEヤフーが紹介する寿司店「すしの美登利」の事例では、残り 5 番目になったら呼び出しのメッセージを送り、メッセージは最大 3 回、30 分たっても来店がなければ受付のキャンセルを知らせています(LINEヤフー株式会社「すしの美登利「順番待ち」の LINE ミニアプリ活用」)。お店の回転の速さに合わせて、組数と分を決めます。
呼んだのに来ないときの対応や、待ち時間のクレームを防ぐ伝え方は、待ち時間のクレームを防ぐ対応で紹介しています。
そのまま使える呼び出しの文面と掲示
呼び出しの文面
順番待ちシステムで文面を変えられる場合は、次の 4 つを用意しておきます。番号・組数・分は、お店に合わせて書き換えてください。
- まもなく:「受付番号 14 番の方、あと 3 組でご案内です。お店の近くでお待ちください。」
- 順番です:「受付番号 14 番の方、お待たせしました。ご案内できますので、受付までお越しください。」
- 再呼び出し:「受付番号 14 番の方、順番になりました。10 分以内に受付までお越しください。」
- キャンセル:「受付番号 14 番の方、お呼びしてからお越しがなかったため、受付を取り消しました。またのご来店をお待ちしています。」
受付での声かけ
- 「順番が近づいたら LINE でお知らせします。お店を離れてお待ちいただけます」
- 「LINE をお使いでない方は、メールか、店内の画面でお呼びします」
- 「お呼びしてから 10 分お越しがないときは、次の方をご案内します」
店頭の掲示
受付の横に、呼び出しの方法とルールを掲示しておくと、受付のたびに説明する手間が減ります。

- LINE でお呼びします:整理券の QR コードを LINE で読み取ります。順番が近づいたらお知らせします。お店を離れてお待ちいただけます
- LINE をお使いでない方へ:メール、または店内の画面でお呼びします。受付でお伝えください
- お呼びしたときに:10 分お越しがない場合は、次の方を先にご案内します。お戻りの際は受付にお声がけください
導入の流れ
- 今の呼び出しを数える:1 日の受付の組数と、呼んでも来なかった組数を 1 週間ほど記録します
- 呼び出し方法を決める:LINE を中心に、LINE を使わないお客様向けの方法を 1 つ足します。LINE公式アカウントで送るなら、通数を見積もってプランを決めます
- ルールと文面を決める:何組前に知らせるか、何分待つか、何回呼び直すかと、4 つの文面を決めます
- ピークに試す:混む曜日・時間に 1〜2 週間試し、来なかった組数が減ったか、店員の手間が増えていないかを確かめます
アソベルの LINE 呼び出し
アソベルは、受付・整理券・呼び出しに加えて、待っている間に遊べるお店オリジナルのゲームを配信できる順番待ちシステムです。スタンダードプランでは、順番が近づいたお客様に、アソベルの LINEミニアプリから通知できます。友だち追加は要りません。

通知の方法はメール・プッシュ通知(Android のスマホ)・LINE から店舗ごとに選べ、お店の LINE公式アカウントからの通知も、別料金の組み込みで使えます。お客様は整理券の QR コードから、あと何組か・待ち時間の目安をスマホで確かめられます。機能の詳細はアソベル「機能紹介」、プランごとの機能と料金は「料金プラン」をご覧ください。
参考資料
- LINEヤフー株式会社「LINE公式アカウント 料金プラン」
- LINEヤフー株式会社「LINEミニアプリ」
- LINEヤフー株式会社「サービスメッセージを送信する」
- LINEヤフー株式会社「順番待ちシステムとは」
- LINEヤフー株式会社「すしの美登利「順番待ち」の LINE ミニアプリ活用」
- LINEヤフー株式会社「LINE、国内月間利用者数が 1 億ユーザーを突破」
まとめ
- LINE での呼び出しは、お店の LINE公式アカウントから送るか、LINEミニアプリから送るかの 2 つ
- LINE公式アカウントは友だち追加が必要で、月 200 通を超えると月額の費用がかかる。LINEミニアプリは友だち追加なしで通知を無料で送れるが、送れるのは順番の通知などの応答だけ
- LINE だけにせず、メール・店頭のモニターなど LINE を使わないお客様向けの方法を残す
- 何組前に知らせるか、何分待つか、何回呼び直すかを決め、文面と掲示を用意する
アソベルは無料プランから試せます。店頭のタブレットでの受付と整理券の発行、待ち時間に遊べるゲームを、まずは自店のピークの時間に使ってみてください。
よくあるご質問
QLINE で順番を呼び出すには、お客様の友だち追加が必要ですか?
お店の LINE公式アカウントから送る場合は、お客様に友だち追加をしてもらう必要があります。LINEミニアプリのサービスメッセージで送る場合は、友だち追加なしで届きます。どちらになるかは、使う順番待ちシステムの仕組みで決まります。
QLINE での呼び出しに費用はかかりますか?
LINE公式アカウントから送る場合、月 200 通までは無料のコミュニケーションプランで送れ、それを超えると月額 5,000 円(税別)のライトプランなどが必要です。LINEミニアプリのサービスメッセージは無料で送れますが、ミニアプリを作る費用や順番待ちシステムの利用料は別にかかります。
QLINE を使っていないお客様はどうすればよいですか?
LINE だけにせず、メール・SMS・店内のモニターでの番号の表示など、別の受け取り方を残します。受付で「LINE でお知らせしますか、店内でお待ちになりますか」と選んでもらうと、どのお客様も取りこぼしません。
この記事を書いた人
在間 理樹合同会社Y.G.Tクリエイト 代表
合同会社Y.G.Tクリエイト代表社員。飲食店向けの順番待ち整理券サービス「アソベル」の運営統括責任者。慶應義塾大学経済学部を卒業後、アビームコンサルティング株式会社で業務アプリケーション開発と業務運用改善プロジェクトのPMOに従事。2024年からゲーム開発を始め、16th Unity Awards、ニコ生自作ゲームフェス敢闘賞を受賞。業務改善とゲーム開発の経験をもとに、待ち時間を楽しめるお店の仕組みづくりに取り組んでいる。

